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第3章 03

それからは、凜空に流されてしまっていた。


触れるだけのキスを何度かしたあと、

啄むようなキスをされた。



不思議とそれも嫌ではなかったけど、リップ音を鳴らすせいで心臓が爆発しそうなほど訳が分からなくなった。


「んっ…、り、く…っ」


どうにかなりそうで、必死に名前を呼んでやめてって言いたかったのに、空いた口の隙間からヌルッとしたものが入ってきた。



それが凜空の舌ってことは、経験がない私でもわかる事だった。



初めての感覚に頭が追いつかなくて、迫ってくる舌から何度も逃げようとしたけど器用に絡め取られてしまう。