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悪魔みたいな幼馴染
第7章 07
私は凜空を起こすことなく大学に向かった。
テーブルの上にはスペアキーだけを置いて出てきた。
もう何も期待しない。
ご飯も作らない。
鍵を返してもらったらもう絶対に家にあげたりしない。
風邪を引いても頼らない。
そう決心した。
とりあえず亜美に昨日のことを話そう。
この苦しい気持ちを1人で抱え込めるほど私は強くなかった…。
自分は強い心を持っていると思ったのに、
こんなに心を掻き乱すとは思わなかった。
いつの間にか凜空を幼馴染としてではなくて、
男として見ていたなんて
気づかなかった───…