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碧い雨の夜に…
第5章 【不変的に……】
ギュッと足でホールドする。
「いっぱい出して良いから」って言って舌を絡める。
汗ばみながら奥まで突き上げてくれた。
「ハァハァ、理世好きっ……好き好き好きっ」
「あっあっ……イクっ……イっちゃう!」
根元まで全部挿入って射精したアキラをしっかり受け止め抱き締める。
互いに震えながらも最後まで辿り着くことが出来た。
こんな泣いたエッチあったっけ?
わかんない、何で忘れてたんだろう。
友達だって言い聞かせてたから?
「ありがとう、理世」と言った最後の優しい笑顔、今はっきり思い出した。
そうだよ、私、アキラの童貞もらったんだった。
本当に、この1回きり。
次の日からはちゃんと約束守って、腐れ縁の幼馴染な関係を崩さないでいてくれている。
周りから付き合っちゃえと茶化されてもノリにノるだけで見えない一線には触れて来なかった。
「失いたくないから」と真顔で言う奴なんだ。
セフレにも成り下がらないと言った私の言葉が効いてるのかも知れないけど。
そんな安い関係じゃないでしょって。
初めてを奪うことで現実は縛りあげてる。
自分はさっさと他の相手見つけたりしてるのに。
アキラだけあの時の、20歳のまんま、ずっと。
ごめんね、最低だね、私。
もう、どう転んでもアキラの元に行くことはないの。
可能性もないから、もう手放すから。
どうか、幸せを掴んで欲しい。
勝手でごめん。
ズルい女でごめん。
初めての女になっちゃってごめん。
もっともっとアキラを幸せにしてくれる人が必ず現れてくれるはず。
それは私じゃないから。
ごめんね、酷いこと言って。
もう、前に進んでください。
「コレ受け取ってください」ってアキラも出待ちされるくらいのダンサーになってて。
何度かアタックしてきてくれる可愛い子だったのに「夢掴むまでは誰とも付き合わないんで」って断っちゃうし。
まぁ、次は韓国でライブツアーに専属バックダンサーとして同行という大きな仕事も控えてるしね。
待っててもらえば良いのに。
まだ「理世とダンスしてたい」って言ってるよ。
見返りなくても?の問いには元気良く「うん!」てさ。
もうどうしようもないよね。
それ聞いてワクワクしてる私もどうしようもない。
まだ一緒に居るそうです。