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碧い雨の夜に…
第6章 【運命的に……】





テーマパークに着いたら人混みに紛れて目立つ事はないだろうと思ってた
「え、めちゃ綺麗…」から始まり、
「誰?インフルエンサー?」だの
「モデル?違う、ダンサーじゃね?」にたどり着き、スマホ向けられ追っかけられる羽目に



「え?何で?めちゃついてきてない?」



「チッ、理世ちゃんの美貌に気付いたか」



違う違う、隣の人誰?って言ってるし
って思った瞬間「理世ちゃん?」って真横から声かけられて知らない人とバッチリ目が合ってしまった
私のSNSを見てくれているフォロワーさんらしく、あっという間に囲まれてしまう



「やっぱり理世ちゃんだ」って変装してなかった分モロバレ……
「プライベート?」って助け舟がきてウンウンと頷く私の肩を抱いて周りを一蹴しちゃうナオ
もう皆の目がナオに一発集中して黙らせる



「オフでデート中なんです、押し寄せると転んだりして危ないからそっとしといてもらえると有り難いです、ごめんなさ〜い」



私ですら見たことない決めウィンクで女子たちの心を鷲掴みしてる……
女子が女子に惚れる瞬間を垣間見た
道を開けてくれる子たちに「ありがと」って投げキッスまで



「理世ちゃんってそっち系?」って思われたかな
全然アリです
寧ろ、その噂が立ってくれても良いくらい私はナオに惚れてる
女の子のナオ、綺麗でしょ?
でもごめんね、私のなんだって心の中でマウント取りながら一緒に歩く優越感とやらは半端ない



結構写真撮られたし動画も出回るかも知れない
「別に良いじゃん、それより楽しもう」と言ってくれたナオが指を絡めてきた
そうだよね、せっかくの休みだもん
人の目気にせず満喫したい
ギュッと手を繋いで歩いていく



アトラクション回ったり、食べたり飲んだりしててもずっと笑ってる
ナオと居たら笑いが絶えない
2人のツーショット写真がどんどん増えていくね
ナンパされないようにって常にくっついてる



きっと周りも私たちを見てカップルだと気付いていくだろう
それくらいに2人の世界は成り立っていた



アイスも髪につかないようにしてくれたり、同じスプーンで食べ合う
パレードもバックハグされながら見てイチャイチャした
時間が経つのも忘れてナオと楽しんだの……





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