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第5章 変態紳士

「めるちゃんと向かい合わせは、恥ずかしいかな？」

めるとすみれにも聞こえる声で九条が健太に聞く。

「あぁっ……恥ずかしいです」

健太が呼吸を荒くしながら答える。

「めるちゃんは？」

すみれもめるに問う。

「私も……私も恥ずかしいです……」

耳まで赤くして、めるが小声で答える。

予想通りの返事に1回頷いてから、すみれが九条に目で合図する。

九条はウン、ウン、と2回頷く。