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背徳遊戯、憧れの社長はミストレス
第1章 憧れの社長
「望月君、ひと区切りついたら、上の部屋に来て」

読んでいた日経新聞をデスクに置き、健太に声をかけてからすみれが部屋を出る。

上の部屋というのは同じビルの高層階の部屋で、すみれは自宅兼特別な顧客との商談用に使っている。

めるはすみれのデスクの上の新聞を新聞用ラックに入れる。

投資家というのは時間をかけて経済新聞を隅から隅までじっくり読むのかと思っていたのだが、すみれはざっと目を通して気になった記事を読むだけ、「経済新聞読むだけで株で儲かるなら、日本中金持ちであふれてるわよ、一番重要なのは、資金力も政治力も有って株価を動かしている人達の思惑をよむこと」がすみれの口癖だ。
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