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執着系副社長から逃げられない
第5章 すまない・・・
半年後・・・・

フェス開始の合図と共に花火が打ち上げられ
警備隊のパレードが始まった

先頭には旗を持ち凛々しい姿の美佳が夢の叶った興奮を隠しきれない様子で歩いている
子ども達の声援やきれいな紙吹雪を受け行パレードは進んで行く

大役を果たした美佳はすぐさま良介のもとへ駆けつける
「良介~!!見ててくれた?」
「お、美佳。ずっと見てたよ!とても素敵だった」

そっと美佳の頬に手を添えると
「半年前の約束を覚えているよね」
「う、うん・・・」
「経営者一族に加わることになって今までと立場も求められるものも変わる」
「・・・・」
「辛く苦しい時もあるかもしれない」
「・・・・」
「でも・・・すまない・・・」
「え・・・?良介?」
「俺はお前が欲しい・・・絶対に守るから!!」
「っっっ!!!」

美佳から少し離れると、真っ直ぐに目を見て
「美佳、俺と結婚してほしい!」
「!えっと・・・そのっっ・・・・はいっ!!」
「美佳っっっ!」

思いっきり抱きしめ美佳にキスをする良介
すると、美佳の耳に何か聞こえてくる
・・・・騒がしい・・・・

「副社長がご結婚されるみたいよーー」
「良介さんおめでとうございます~」
「おぉぉ結婚されるってーーー」

広場で用意されている軽食をパレード終わりに取りに来た人たちに囲まれていた
「あっ・・・・!!!もぉぉ・・・」
「ちょっ美佳!?」

顔を赤くしながら社屋に逃げ込む美佳
そんな姿を愛おしそうに眺めながら後を追いかける良介

その手には
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