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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第14章 特別クロッキー会②
次のジャンケンの勝者は川瀬氏だった。

彼は一番端的なエロを求める人間だ。真田氏のように曲線美を追求したり、富山氏のような情緒的なエロスより直接的な露出を求めるタイプだと思われる。
ある意味一番厄介な存在と危惧していた。

「やっと俺の番か…。そういやーさっき服には触っていいって言ってたよな。なら俺が服を脱がせてもいいんだよな先生?」

「えっ、それはちょっと…。」

そこはまず梨果が反応した。
梨果の声を久々に聞いた。

「あ?富山さんには服を触らせて俺だとダメなのかい?そんな不公平ないよなぁ。」

「えと…。それとこれとは…。」

川瀬氏は梨果の声を無視して近づきブラウスのボタンに手を伸ばした。

「やっ…。」

固く目を瞑る梨果。

それには私もさすがに耐え難かった。立ち上がり急いで制止する。

「待ってください川瀬さん!脱がすってポージングとか構図とは関係無いじゃないですか。富山さんは細かいニュアンスを求めたいが故の提案だったのでは?」

講師も同時に立ち上がっていた。

「彼の言うとおりですね。ポージングに関係ないので脱がすのは却下します。」

父親としても嫌悪感があったようだ。

田村氏は無言でやり取りを聞いていた。

「ちぇっ!梨果ちゃんを剥いてみたかったのに。あんたはいつも邪魔を!」

川瀬氏は私を睨みつけてきた。

「自転車屋さん、その方を責めないでください。私を脱がせても…いいですから…。」

梨果が声を上げた。

「ほら、本人がいいってんならいいんだろ?」

川瀬氏は再び梨果に近づきブラウスのボタンに手をかけた。

「梨果ちゃんの服を俺が脱がす日が来るなんてなー。えへへへ…よだれが垂れそうだ。」

梨果の目から一筋の涙が流れた。


「…やめよう川瀬さん。脱がすのはあきらめな。」

田村氏が川瀬氏の肩をたたく。

「…ちぇっ!」

梨果はスクールバッグからキャラクターが描かれたハンカチを出して涙を拭っていた。


「じゃあ早く全裸になって。」

「…はい。すみません。」
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