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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第27章 性交の覚悟
「それはできません。お話が終わりましたら私がご案内しますので先ほどの会議室でお待ちください。」

ガチャ

「あっ。」

その時社長室の扉が開いた。

「それでは失礼いたします…。」

社長室から美幸が出てきた。深々と頭を下げて扉を閉める。

「美幸ちゃん、大丈夫?」

「う…うん。」

私と目を合わせた美幸の瞳は潤んでいた。
声を発さずに「大丈夫?」と口パクすると、美幸は目を閉じ小さく頷いた。
社長室で一体何があった…。


真田氏と合流し、4人で帰路についた。
美幸に社長室での出来事を何度訊ねても変わった話はされなかった。

「ま、とにかく美幸もまた一歩夢に近づいたんだ。良かったじゃないか。社長さんとも仲良くなれたんだろ?」

「…うん。そうだね。ありがとうお父さん。」

父親には笑顔を返していた。


最寄り駅に着き真田父娘と別れた。
家まで歩きながら梨果と話をした。

「あの社長さん、ちょっと癖があるの。私に胸のサイズを聞いてきたり恋人の有無を聞いてきたり…。」

「えっ!?それセクハラじゃないか。なんとなく前回衣装をくれた時点からあやしいとは思っていたけど。」

「芸能事務所を紹介するよ とも言っていたから美幸ちゃんが心配だったんだよね。何も無ければいいけど。」

「で、梨果は何て答えたの?」

「胸はFカップでーす。って答えた。あははは。他の質問もサラッとかわしたよ。芸能界も興味ないしね。」

「さすがと言えばさすがだけど、これから心配だなぁ。だから受けなきゃ良かったのに。」

「…なんか美幸ちゃんが可哀想で。やっぱり社長さんも言ってた。梨果が断ったらこの話は無かったって。」

「うん、みんな薄々気が付いていた…。」

「でも今回美幸ちゃんの実力がわかれば私なんかより適任だって理解されるよ。そしたら私には用が無くなる。だから今回限り。」

「そっか…。梨果がそう決めたならそれがいいのかもね。」

「ごめんね、おじさん。」

梨果の肩を抱き寄せた。

「お腹すいたね。帰って夕飯にしよ。」

「はいはい。」

「はいは一回でよし!」




「えーと…なんでウチにこんなに中学生がいるのかね。」

「まぁまぁ父さん、俺も手伝うからさ。」

帰宅したら奏音と美月もいた。畳に座るとなぜか美月は膝の上に乗ってきた。
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