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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第50章 美月と初デート
美月が昼食にラーメンを所望したので梨果と美月を引き連れ駅前の中華料理店まで歩いた。梨果の父親が懇意にしている店であったので、もしかしたらと思って入ったら案の定カウンターに座ってタンメンを啜っていた。
「先生こんにちは。」
「やあ、これはこれは。それに梨果まで。」
「お父さん。偶然だね。」
梨果と私で梨果の父親を挟むようにカウンターに座り、美月は私の隣に座った。
「よく来ているからね。日曜日の昼は高確率でここにいるよ。」
「そうなんだ。私なに食べようかなー。何がオススメ?」
「「タンメン。」」
「え?」
「「タンメン。」」
梨果の父親と私が二度もハモってしまった。
「と…、とにかくタンメンがオススメなのはわかった。じゃあそれにしようかな。」
「美月さんは?」
「わたしは野菜苦手だから普通のラーメンがいい。」
「はいよ。」
店員さんを呼んで注文する。
「そちらのお嬢さんは?」
梨果の父親が美月を見て訊ねる。
「私の中学の親友で美月。フルートの名手なんだよ。」
「ほう、そうでしたか。」
「美月、この人私のお父さん。」
「は、はじめまして。…よろしくです。」
人見知りの美月は初対面の人には声が小さい。それに特別クロッキー会事件の話も知っているので多少の警戒心もあるのだろう。
「よろしく。梨果がお世話になってるね。」
「先生は今日はお酒は召し上がっていないのですか?」
「ええ、久々に絵を描くのにやる気が出まして。午後もこれから帰って続きを描こうかと。」
「それはいいことですね。」
おそらく梨果をモデルにした裸婦画のことだろう。確かにここで昼から酒を飲んでいたあの頃より顔色が良くなっている。
「お父さん油絵進んでるの?!見たい!」
「ああ、まだ途中だけどね。順調だよ。」
「えー!みたい。おじさん、このあとお父さんと家に行っていい?」
「え…。」
正直行かせたくなかった。しかし実の父親の前で駄目とは言えなかった。
「あ、ああ、わかった…。遅くならないようにね。」
「やったー!」
「タンメンとラーメンおまちー!」
「わぁ!美味しそう。いただきまーす。」
「先生こんにちは。」
「やあ、これはこれは。それに梨果まで。」
「お父さん。偶然だね。」
梨果と私で梨果の父親を挟むようにカウンターに座り、美月は私の隣に座った。
「よく来ているからね。日曜日の昼は高確率でここにいるよ。」
「そうなんだ。私なに食べようかなー。何がオススメ?」
「「タンメン。」」
「え?」
「「タンメン。」」
梨果の父親と私が二度もハモってしまった。
「と…、とにかくタンメンがオススメなのはわかった。じゃあそれにしようかな。」
「美月さんは?」
「わたしは野菜苦手だから普通のラーメンがいい。」
「はいよ。」
店員さんを呼んで注文する。
「そちらのお嬢さんは?」
梨果の父親が美月を見て訊ねる。
「私の中学の親友で美月。フルートの名手なんだよ。」
「ほう、そうでしたか。」
「美月、この人私のお父さん。」
「は、はじめまして。…よろしくです。」
人見知りの美月は初対面の人には声が小さい。それに特別クロッキー会事件の話も知っているので多少の警戒心もあるのだろう。
「よろしく。梨果がお世話になってるね。」
「先生は今日はお酒は召し上がっていないのですか?」
「ええ、久々に絵を描くのにやる気が出まして。午後もこれから帰って続きを描こうかと。」
「それはいいことですね。」
おそらく梨果をモデルにした裸婦画のことだろう。確かにここで昼から酒を飲んでいたあの頃より顔色が良くなっている。
「お父さん油絵進んでるの?!見たい!」
「ああ、まだ途中だけどね。順調だよ。」
「えー!みたい。おじさん、このあとお父さんと家に行っていい?」
「え…。」
正直行かせたくなかった。しかし実の父親の前で駄目とは言えなかった。
「あ、ああ、わかった…。遅くならないようにね。」
「やったー!」
「タンメンとラーメンおまちー!」
「わぁ!美味しそう。いただきまーす。」