この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第58章 花凜ブーム
授賞式翌日、友也と3人娘と一緒に朝食を摂っていると、テレビのワイドショーで古川英二賞の話題が上がっていた。
「まだやってるのか、もういいよ…。」
正直早く風化してほしい話題だ。
一方梨果は楽しそうに観ている。
「あ、佐藤繁がスタジオに来てる。」
佐藤繁氏は新人賞を受賞した俳優・タレント作家だ。
「やっぱり実物もかっこよかったよね。」
「お爺様と一緒にご挨拶したよ。お爺様ったら私を嫁にどうかなんて言うから困ったよ。」
「は?!奏音は何て答えたの?!」
「お互い笑ってやり過ごしたよ。」
ジリリリリリリン♪ジリリリリリリン♪
「あ、電話だ。」
自宅の黒電話が鳴る。
「友也、出てくれる?私なら居ないと言っておくれ。」
「え!?なんでよ。」
「いいからいいから。」
「もー…。」
渋々玄関にある電話に応答しに行く友也。
しばらくして居間に戻ってきた。
「誰だった?」
「編集長さんだって言ってたけどいいの?会社は問い合わせの嵐だって。折り返し電話欲しいって言ってたよ。」
案の定だった。出版社に取材の申込みが殺到しているのだろう。
「無視無視。どうせマスコミは私の作品より梨果に興味があるんだろうしね。」
「え?マジ?私?」
「「「まぁそうだろうねえ…。」」」
友也と奏音と美月が納得した。
プルルルルルルル♪プルルルルルルル♪
「なんだ今度は携帯か…。」
今度は私の携帯電話に着信が入る。
「仕事関係の人間には番号教えていないのだが誰だろう…。」
携帯電話を開いて見ると河海塾の大久保専務からだった。
「はい、もしもし。」
通話を繋ぐ。
『おはようございます。一条院巴先生ですか?』
「はぁ、大久保さんもその名前で呼びますか…。」
『びっくりしました。まさか貴方が…。おっと、この度はおめでとうございます。』
「はぁ、ありがとうございます。」
『うちに問い合わせの電話が凄いんですよ。』
「すみません。梨果の件ですよね。」
『ええ、ぜひ御本人に取材したいと…。』
「ではその本人に代わります。」
『え?いいんですか?嬉しいなあ。』
(あんたも梨果大好きだな…。)
「はい、梨果。大久保専務だよ。」
梨果に携帯電話を渡す。
「まだやってるのか、もういいよ…。」
正直早く風化してほしい話題だ。
一方梨果は楽しそうに観ている。
「あ、佐藤繁がスタジオに来てる。」
佐藤繁氏は新人賞を受賞した俳優・タレント作家だ。
「やっぱり実物もかっこよかったよね。」
「お爺様と一緒にご挨拶したよ。お爺様ったら私を嫁にどうかなんて言うから困ったよ。」
「は?!奏音は何て答えたの?!」
「お互い笑ってやり過ごしたよ。」
ジリリリリリリン♪ジリリリリリリン♪
「あ、電話だ。」
自宅の黒電話が鳴る。
「友也、出てくれる?私なら居ないと言っておくれ。」
「え!?なんでよ。」
「いいからいいから。」
「もー…。」
渋々玄関にある電話に応答しに行く友也。
しばらくして居間に戻ってきた。
「誰だった?」
「編集長さんだって言ってたけどいいの?会社は問い合わせの嵐だって。折り返し電話欲しいって言ってたよ。」
案の定だった。出版社に取材の申込みが殺到しているのだろう。
「無視無視。どうせマスコミは私の作品より梨果に興味があるんだろうしね。」
「え?マジ?私?」
「「「まぁそうだろうねえ…。」」」
友也と奏音と美月が納得した。
プルルルルルルル♪プルルルルルルル♪
「なんだ今度は携帯か…。」
今度は私の携帯電話に着信が入る。
「仕事関係の人間には番号教えていないのだが誰だろう…。」
携帯電話を開いて見ると河海塾の大久保専務からだった。
「はい、もしもし。」
通話を繋ぐ。
『おはようございます。一条院巴先生ですか?』
「はぁ、大久保さんもその名前で呼びますか…。」
『びっくりしました。まさか貴方が…。おっと、この度はおめでとうございます。』
「はぁ、ありがとうございます。」
『うちに問い合わせの電話が凄いんですよ。』
「すみません。梨果の件ですよね。」
『ええ、ぜひ御本人に取材したいと…。』
「ではその本人に代わります。」
『え?いいんですか?嬉しいなあ。』
(あんたも梨果大好きだな…。)
「はい、梨果。大久保専務だよ。」
梨果に携帯電話を渡す。