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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第10章 8月の幻想
8月最後の日曜日から一週間が過ぎた。昨日の日曜日もおじさんからの連絡は無かった。
携帯の画面を開く頻度は日々多くなるけど着信は無い。

おじさんという存在は8月の幻想だった?

唯一の手がかりは通学時におじさんの息子さんに会うこと。
先日おじさんの家で知り合いになったので駅で見かけて話し掛けて来た。
息子さんの存在でおじさんの存在が幻では無かったんだと認識できた。
毎日のように二駅間の車内で少しの会話をして電車を降りる。


学校はいつも楽器の音色が聞こえて好きだ。
でもここでの私は集団に埋もれたシラスの一匹。誰かと入れ替わっても気付かれないんじゃないかと思う。
でも友達もいるし学校の居心地は悪くない。

部活も好き。身体を動かしている間だけは無駄な考えをしないでいられる。ガチで勝ちに行く系の部活でもないのでリフレッシュにはとてもいい。

家の居心地は良くなくなってしまった。
あれから父の私に接する態度が変わったし視線も行動も明らかに変。

私がお風呂に入っていると度々脱衣室に気配がする。
信じたくないけど洗濯機に入れた脱いだ下着を漁られていた気がする。なので一週間前からお風呂に持ち込んで手洗いしてから自室で干してる。

ヌードモデルの返事を催促されたけどまだしてなかった。おじさんに相談してから決めたかったから。

覚えたてのオナニーだけが癒やしだった。ここを弄るのは私とおじさんだけだから。

母のパソコンを借りてエッチな検索をしたりした。
おじさんを気持ち良くさせてあげたくて方法を調べてたらどんどん目を逸らしたくなるような内容にリンクしていったのでやめた。
あと“おかず”の意味を初めて知った。

同じ日々を繰り返した14日目、着信が入った。おじさんだと直感してすぐに出た。
番号通知がないので一応警戒したけどやっぱりおじさんだった。

「服とショーツとBカップのブラジャーを返さないとと思って連絡した。」

(胸のサイズがバレてるやん。さてはブラのタグを見たなー。迂闊だったなー。)

でもこういうお茶目なおじさんはちょっと可愛い。
何よりおじさんと話すと明るい気分になる。

「で、いつなら大丈夫?!今日は?」

「まぁ今日でも大丈夫だよ。ただ家には家族がいるからどこか外でよければ落ち合おう。」

おじさんと今日会うことになった。
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