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in a sheltered environment.
第6章 Ⅵ
仕方がなかった。
どうしてもこの1週間、
温室に顔を出すことができなかった。
仕事のピークと、
近親者の不幸が重なった。
もちろん、少女のことは常に頭にあったが、
どうすることもできなかった。
時々、温室の植物の管理でここへ出入りする庭師に、
少女に食事だけ出してくれるようお願いしておいた。
おかげで、果物の食べ散らかしと、
シリアルの箱と、乾いて硬くなったバケットが、
テーブル付近に散乱している。