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第3章 ユートピア

「住人に認定されますと、体内にチップを埋め込みます。
そのチップを埋め込んでいる者だけがその道路を利用できる仕組みになっております」
「・・・・」

「これは国家プロジェクトなんです」

「あの！」
「はい？」
「変な人は移住出来ないんですよね？」

「もちろんです。前科がある者、社会不適合者、など移住の審査は
3代前までさかのぼります」
「じゃ・・！じゃぁ！もしも、ですけど。
今後ここで生まれた子供に異常があったら？」

「こちらで責任を持って…いたします」

責任を持ってどうするか・・・あまりに小さい声で聞こえなかった。

「どうなさいますか？移住なさいますか？
拒否された場合は今日1日の記憶を抹消させていただきます」

「・・・・」

「どうなさいますか？」

「移住します。よろしくお願いします」


ＥＮＤ＊＊＊＊＊