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ーFeardー
第4章 罪の音
ユウコはいつものように帰ってきてすぐに
テレビの横に置いてある大きな貯金箱にカネを入れた。

その貯金箱は細長い筒で、アルミ製だろうか。
スッと長いその筒は、カネを入れると
ヒューッと音を立てて落ちて行き

カシャーン―――・・・

と、音を立てて底のカネにぶつかる。
その音が何とも言えない音で、俺はその音がしばらく頭から離れない。

「おい。コートぐらい脱いでからにしろよ」

ユウコはいつも帰ってきてすぐにその貯金箱にカネを入れる。

「忘れちゃうから」

カネを入れるのを?
その貯金箱は2つあって。
1つの方に500円玉を入れていて
もう1つの方に100円玉を入れているようだった。

「そういや、田舎のおふくろも500円玉貯金やってたな」
「そう」
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