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ーFeardー
第4章 罪の音
なんとなくおふくろを思い出して懐かしくなった。
元気にしてるかな。
「それってさ?無理やりためてるよな~」
そう言って貯金箱を持ち上げてみれば
かなり重い。
「へぇ。結構入ってるじゃん」
そう言う俺の横で、また貯金箱にカネを入れた。
カシャーン―――・・・
「その音さ。なんか耳から離れないんだよな」
「・・・・」
「で?財布の中の小銭を全部入れちゃうわけ?」
貯金箱をテレビの横に戻してユウコの方を振り向いて
能面のように表情のないユウコに驚いた。
「これはね」
そう言って500円玉を入れている貯金箱を指さす。
「あなたが浮気をしたら1枚500円を入れるの」
「え・・・・?」
「これはね」
そう言って100円玉を入れている貯金箱を指さす。
「あなたが女の子と楽しそうに話していたら1枚100円を入れるの」
「・・・・!」
「今日は、総務課の鷹原さんと食堂で楽しそうに話していたわよね」
「・・・・・」
「100円」
カシャーン―――・・・
「その後、給湯室で我孫川さんと二人で笑ってたわよね」
「・・・・・」
「100円」
カシャーン―――・・・
元気にしてるかな。
「それってさ?無理やりためてるよな~」
そう言って貯金箱を持ち上げてみれば
かなり重い。
「へぇ。結構入ってるじゃん」
そう言う俺の横で、また貯金箱にカネを入れた。
カシャーン―――・・・
「その音さ。なんか耳から離れないんだよな」
「・・・・」
「で?財布の中の小銭を全部入れちゃうわけ?」
貯金箱をテレビの横に戻してユウコの方を振り向いて
能面のように表情のないユウコに驚いた。
「これはね」
そう言って500円玉を入れている貯金箱を指さす。
「あなたが浮気をしたら1枚500円を入れるの」
「え・・・・?」
「これはね」
そう言って100円玉を入れている貯金箱を指さす。
「あなたが女の子と楽しそうに話していたら1枚100円を入れるの」
「・・・・!」
「今日は、総務課の鷹原さんと食堂で楽しそうに話していたわよね」
「・・・・・」
「100円」
カシャーン―――・・・
「その後、給湯室で我孫川さんと二人で笑ってたわよね」
「・・・・・」
「100円」
カシャーン―――・・・