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ーFeardー
第4章 罪の音
「でも、営業の嶺野さんとの浮気は昨日のデートで終わったのかしら?」
「・・・・」
「ふふ。500円」
そう言ってそれぞれにカネを入れた。
そのたびに
カシャーン―――・・・
カシャーン―――・・・
と、耳障りな音が響いた。
「この音が耳から離れないって言ったわね」
「・・・・・」
「この音は、あなたが罪を犯した音よ」
そう言ってユウコは軽く貯金箱を振った。
カシャンカシャンカシャンカシャン―――・・・
「この貯金箱がいっぱいになったら、このお金で何を買おうかな」
「・・・・」
「美容院でも行こうかな」
「・・・・・」
「綺麗なワンピースでも買おうかな」
「・・・・・」
「ねぇ?私が綺麗になれば浮気しない?」
「・・・・・」
「それとも―――包丁でも買おうかな」
「・・・!」
「近頃切れ味が悪くなってきたもの。
美味しい料理を作ったら、浮気しない?」
「・・・・」
「そうだ。切れ味のいい包丁を買おう。」
「・・・・・」
「どう思う?」
END*****
「・・・・」
「ふふ。500円」
そう言ってそれぞれにカネを入れた。
そのたびに
カシャーン―――・・・
カシャーン―――・・・
と、耳障りな音が響いた。
「この音が耳から離れないって言ったわね」
「・・・・・」
「この音は、あなたが罪を犯した音よ」
そう言ってユウコは軽く貯金箱を振った。
カシャンカシャンカシャンカシャン―――・・・
「この貯金箱がいっぱいになったら、このお金で何を買おうかな」
「・・・・」
「美容院でも行こうかな」
「・・・・・」
「綺麗なワンピースでも買おうかな」
「・・・・・」
「ねぇ?私が綺麗になれば浮気しない?」
「・・・・・」
「それとも―――包丁でも買おうかな」
「・・・!」
「近頃切れ味が悪くなってきたもの。
美味しい料理を作ったら、浮気しない?」
「・・・・」
「そうだ。切れ味のいい包丁を買おう。」
「・・・・・」
「どう思う?」
END*****