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第5章 彼氏ができました♪

大学時代の友人と待ち合わせをした。
報告したいことがあるという。
３か月前の飲み会以来だ。

「久しぶり」
「３か月ぶりだねー。
なぁに？報告したいことって」

とりあえずビールを頼むと、アイコが恥ずかしそうに告白した。
「彼氏ができたの」
「え～！どんな人？」

アイコは大学時代から、男と付き合ってもなかなか長続きしない。

「それが・・・」
「ん？」
「ユミの会社の人なの」
「ええ！本当に！」
「うん。ユミの会社の営業の宇賀さんなの・・・」
「え！」

私はかなり驚いた。
宇賀さんは会社の独身男性の中で１番人気だ。
かっこよくて、優しくて仕事ができる。

「へぇ。宇賀さん彼女が出来たなんて知らなかったよ」
「宇賀さんったら、照れてるのかも」
そういって、アイコは真っ赤な顔をしてテレを隠すようにビールを飲む。

「いつ知り合ったの？」
「３か月前に飲んだ時に、ユミの会社の近くで待ち合わせだったじゃない？
あの時に私のひとめぼれ。忘れられなかったら翌日、偶然駅で会ったのよ！」
「へぇ。なんか劇的だね～」

「あ！」
「どうしたの？」
「宇賀さんが家に帰ったみたい」
「なぁにぃ？連絡くれるの？」

宇賀さん、マメなんだ。

「うん。毎日帰ったらメールが入るんだ」
「へぇぇぇ」