この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ーFeardー
第1章 再会
数日後の約束をして。
会ってみたら、お互い20年の月日はもちろんあるけれど、
面影は決してなくしていない。
お互いに40代になった顔のしわに会わなかった月日の長さを感じた。
それでも電話を通してではない彼の声に
20年前の私がよみがえる。
しばらく懐かしい話をした後
私のほうから話を切り出した。
「ね?私に連絡を取ってきたのってもしかして仕事がらみ?」
頬杖をつきながら笑って言うと
懐かしい癖で、頭をかきながら
「実はそうなんだ」と笑った。
その笑顔は、恥ずかしそうにはにかんで、ちっとも変ってない。
「俺の会社、少し余裕が出来てきて。手を広げようかな?と思ってるんだ」
「うん」
「それで、こっちに進出するのに滝本さんに助けてもらえないかな?と思って」
「主人に?」
「うん」
「そっか。分かった。でも今日は主人は接待なのよ」
「もちろん今日会えるなんて思ってないよ。滝本さんも忙しいだろ」
「じゃぁ、秘書を呼ぶわ。私より仕事に詳しいのよ」
そう言って秘書の黒田さんに電話をした。
しばらく話をして電話を切る。
「黒田さんが聞いてくれるみたい。今来るって」
会ってみたら、お互い20年の月日はもちろんあるけれど、
面影は決してなくしていない。
お互いに40代になった顔のしわに会わなかった月日の長さを感じた。
それでも電話を通してではない彼の声に
20年前の私がよみがえる。
しばらく懐かしい話をした後
私のほうから話を切り出した。
「ね?私に連絡を取ってきたのってもしかして仕事がらみ?」
頬杖をつきながら笑って言うと
懐かしい癖で、頭をかきながら
「実はそうなんだ」と笑った。
その笑顔は、恥ずかしそうにはにかんで、ちっとも変ってない。
「俺の会社、少し余裕が出来てきて。手を広げようかな?と思ってるんだ」
「うん」
「それで、こっちに進出するのに滝本さんに助けてもらえないかな?と思って」
「主人に?」
「うん」
「そっか。分かった。でも今日は主人は接待なのよ」
「もちろん今日会えるなんて思ってないよ。滝本さんも忙しいだろ」
「じゃぁ、秘書を呼ぶわ。私より仕事に詳しいのよ」
そう言って秘書の黒田さんに電話をした。
しばらく話をして電話を切る。
「黒田さんが聞いてくれるみたい。今来るって」