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ーFeardー
第8章 赤い泪
「綾子さん!!」
「綾子!」
デートの時間に車寄せに出てこない私を心配して
原さんとお母様が私を見に来た。
もう、私に2人の姿は見えない。
「何をやっているの!」
お母様がヒステリックに叫び声をあげた。
「血が!血が!両目から血が!誰か救急車を呼んで頂戴!」
お母様は私の目から流れ出る血を両手でぬぐった。
「綾子さん、なにがあったんだ?」
「原さん、お母様落ち着いて。
これは血じゃないわ。私の涙よ。
これを流し終わったら、何もかも上手く行くわ」
「綾子!!」
「原さん、私の視力がなくなったとしても
このまま婚約は遂行するわよね?」
「・・・・」
「私たちの結婚で大事なのは本人同士の気持でも身体の具合でもないわ」
「・・・・」
「血脈ですものね!」
END*****
「綾子!」
デートの時間に車寄せに出てこない私を心配して
原さんとお母様が私を見に来た。
もう、私に2人の姿は見えない。
「何をやっているの!」
お母様がヒステリックに叫び声をあげた。
「血が!血が!両目から血が!誰か救急車を呼んで頂戴!」
お母様は私の目から流れ出る血を両手でぬぐった。
「綾子さん、なにがあったんだ?」
「原さん、お母様落ち着いて。
これは血じゃないわ。私の涙よ。
これを流し終わったら、何もかも上手く行くわ」
「綾子!!」
「原さん、私の視力がなくなったとしても
このまま婚約は遂行するわよね?」
「・・・・」
「私たちの結婚で大事なのは本人同士の気持でも身体の具合でもないわ」
「・・・・」
「血脈ですものね!」
END*****