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エロ本を拾った女子高生
第3章 接触
(男の人のが、顔に…。)

あの日から小陽は何度も何度も、繰り返しエロ本を読み耽っていた。
その中で最も印象的だったのが、顔面射精のページだった。
この本を手に入れるまでは、そんな行為があることすら小陽は想像していなかった。

(これって赤ちゃんの素なのに、顔に…。それに、こんなにたくさん…。)

男性経験はおろか、彼氏すら居なかった小陽には理解出来ない行為だった。
もちろんセックスのことは知っている。
ペニスをヴァギナに挿入し、その中で射精する。
膣内に注がれた精子は、子宮に入り、そこから卵管へと駆け上り、卵子と結ばれ新たな命が誕生する。
女の自分も、いずれはそうやって母親になるものだと思っていた。
しかし、写真に写った女性はその命の素を顔面にぶちまけられ、恍惚とした表情をしている。

不思議だった。
男性器は子孫を増やすための生殖器ではあるが、同時に排泄器官でもある。
そこから吐き出された精液を顔に浴びるなど、小陽には想像もつかないことだった。

(なんで?なんで、こんなことなのに…。)

汚らわしいと思っても、小陽はその光景から目が離せなくなる。

「あっ、うくぅ、んっ…。」

気が付けば意志とは関係なく、いつも太ももを擦り合わせていた。
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