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100のベッドシーン
第3章 他の女を抱くくせに
なのに。

清涼殿の近くに、帝が東宮(皇太子)の時から妃でいる藤壺の女御がいる事を知った。

藤壺の女御の父は、右大臣だ。

先に皇子を産めば、その子が次代の帝になる事もある。

そして、次は桐壷、梨壺と、数多の女が帝の妃になっていく。

私よりも身分が低いのに、帝に近づいて寵愛を受けるのが、恨めしい。


私は一体、何なのか。

帝と情を交わしていると思っていたのは、勘違いだったのか。

ああ、こんな所に来るのではなかった。


そして夜になり、梨壺の更衣が清涼殿に行く。

遠目に映るあの女が、今宵帝に抱かれると思うと、歯ぎしりが起こる。

「梅壺様。そんなに恨めしく思うのであれば、帝のお召に素直に応じてはいかがですか?」
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