この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
100のベッドシーン
第3章 他の女を抱くくせに
あの、身分の低い女を?
「こう言っては何ですが、更衣様は最近入内されたばかりなので、帝は目移りされているだけだと思いますよ。」
「だから、何なのだ。」
畳の上を、爪で掻いた。
「本当は体調など悪くはないのでしょう。最近、どうされたのですか?一時は、あんなにお呼びがかかったと言うのに。」
「あの身分の低い、若い女で満足なのであろう。」
私の父は、左大臣の位にあって。
私は子供の頃から当然のように、帝の妃となり、中宮になる事を約束されていた。
入内したあの日、同じ歳のこの人が、私の背の君になると思うと、心が躍った。
毎晩のようにおしゃべりし、枕を交わした日は、幸せを感じていた。
「こう言っては何ですが、更衣様は最近入内されたばかりなので、帝は目移りされているだけだと思いますよ。」
「だから、何なのだ。」
畳の上を、爪で掻いた。
「本当は体調など悪くはないのでしょう。最近、どうされたのですか?一時は、あんなにお呼びがかかったと言うのに。」
「あの身分の低い、若い女で満足なのであろう。」
私の父は、左大臣の位にあって。
私は子供の頃から当然のように、帝の妃となり、中宮になる事を約束されていた。
入内したあの日、同じ歳のこの人が、私の背の君になると思うと、心が躍った。
毎晩のようにおしゃべりし、枕を交わした日は、幸せを感じていた。