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100のベッドシーン
第18章 書けなかった一行を、あなたがくれた
遼さんも気持ちよくなっているのが分かった

そうなるともう止められない。

「来て……遼さん、来て……」

「ああ、出るっ!」

遼さんは、私の上でぐったりしている。

それがなんだか、愛おしかった。

「澄香さん……もう一度……」

「はい……」

私はその夜、何度も体を重ね合わせた。

けれど、同時に心の片隅で思ってしまう。

──これは、ただの“事故”なのだろうか。

身体はつながっても、明日には元に戻ってしまうのだろうか。

それでも、私はこの一夜を選んだ。

選んでしまった。

だからせめて今は、すべてを忘れて、この人の温もりを信じたかった。

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