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100のベッドシーン
第3章 他の女を抱くくせに
「あ、あの……」

女房が、慌てて近くに来る。

「どうしたのじゃ!」

「御上が、いらっしゃって……」

その瞬間だった。

御簾が開いて、御上がこちらを向いていた。

「御上……」

「大声を出しているから来てみれば。宿下がりなど勝手な事を。」

「勝手ではございません。もう我慢できないのです。」


イライラしている私の前に、御上はため息をつきながら座った。

「何が我慢できないと申すのか。」

私は、答えられなかった。

何を言っても、恨みにしか聞こえないと思ったからだ。

「申してくれ。それでなければ、朕にも分からぬ。」

そのか細い声に、負けてしまった。

「嫌なのです。御上が……」
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