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第7章 見合い相手

「えっ？」

私は、お見合いの席で、目を丸くした。

お見合いと言っても、お互いいい歳した大人同士。

親の付き添いはない。

だが！

相手が悪かった。

私の天敵と言ってもいい程、私を叱ってくる上司だったからだ。


「どうして。」

「親の勧めだ。」

上司はため息をつく。

天沢部長。

仕事はできるが、浮いた話を聞いた事がない。

40代だというのに、独身で、仕事一筋だ。


嫌だ。

こんな人と結婚したら、毎日が地獄だ。


「おまえは、結婚する気あるのか？」

「えっ！」

ここで、あると言ったら、どうなるんだろう。

「……いい方がいたら。」

「それで、今まで独身なんだろ。」