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部下との出張・・・・
第1章 はじまり・・・・
「喜多川様、お待たせいたしまして大変申し訳ございません」
「ご予約を確認いたしましたが・・・・」
「承っておりますご予約の日付が明日になっておりまして・・・・・・」

出張で1日目の仕事を終えホテルにチェックインする際に事件が起こりました。
私は慌てて予約した際のメールを確認しました。

「えっ・・ホントですか・・・・・・あっ・・・・」

そこには間違いなく翌日の日付が・・・・

(まじかぁ・・・・・・やっちゃったぁ・・・・・・)

「明日の予約を今日に変更は・・・・お願いできませんよねぇ?」

恐る恐る訊いてみました。

「少々お待ちください」

フロントの女性はカタカタと端末を操作し空き部屋を確認します。

「申し訳ございません。ツインの部屋は一部屋空いておりますが・・・・」
「それ以外の部屋は全てご予約が入っておりまして・・・・一部屋だけしかご用意出来ないのですが・・・・」
「そちらでよろしければ、ご予約変更ということで手続きさせていただけますが・・・・・・いかがでしょうか?」

(ツインかぁ・・・・んん・・・・他のホテルに行ってもなぁ・・・・空いてるかわからないし)
(あっ、キャンセル料・・・・前日キャンセルはいくらだっけ・・・・普通80%ぐらいかぁ・・・・)

私は後ろに立っている部下を振り向いて、聞いてみました。

「高橋くん、ごめんね。私の予約ミスでツインの部屋になっちゃうんだけど・・・」

彼は今回の出張に同行している同じ課の部下です。

「はい?・・・・・・・・えっ?? 先輩と一緒にツインの部屋ってことですか?」

「そう・・・・ほんとゴメン。ミスった・・・・」
「明日の日付で予約しちゃってた・・・・」

「マジかぁ〜〜」
「了解です。まぁ、しょうがないですよね」
「我慢しま〜〜す」

いつもの高橋くんらしく明るく答えます。

(まぁ・・・・しょうがないよなぁ・・・・でも部下と一緒に・・・・んん・・・・)
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