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蜜愛~男になった女~
第6章 第二部【こぼれ桜】 其の三 散る桜、咲く桜
信頼は二人の腹心にそっと頷いて見せた。
「ご加勢申し上げる」
一人が叫び、敵方から信頼を庇うように、その前に立ちはだかった。隙を突いて、年かさの浪人が再度刀を振りかざしてくる。信頼は今度も難なくそれを受け止め、逆に相手の刀を鋭く跳ね上げた。
座敷で、あるいは庭で、死闘が繰り広げられた。信頼を初めとする四人の藩士たちは皆、剣は一刀流、うち二人は免許皆伝の腕前であった。信頼もおさとの方(聡一郎)には及ばないが、かなりのものだ。
「ご加勢申し上げる」
一人が叫び、敵方から信頼を庇うように、その前に立ちはだかった。隙を突いて、年かさの浪人が再度刀を振りかざしてくる。信頼は今度も難なくそれを受け止め、逆に相手の刀を鋭く跳ね上げた。
座敷で、あるいは庭で、死闘が繰り広げられた。信頼を初めとする四人の藩士たちは皆、剣は一刀流、うち二人は免許皆伝の腕前であった。信頼もおさとの方(聡一郎)には及ばないが、かなりのものだ。