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蜜愛~男になった女~
第7章 番外編【櫻の系譜・壱~雪時雨(ゆきしぐれ)~】
だが、信頼の場合、単に何人かの側妾を置いているというだけでなく、昼日中から愛妾たちと床の中で戯れているというのだ。政務をろくに顧みもせず、側妾とのみだらなふるまいに一日中耽っていると専らの評判であった。長儀子は特に潔癖性というわけではないけれど、流石にこの悪しき噂は気になった。
とはいえ、噂はあくまでも噂であり、時には必要以上に尾ひれがついて回るものだ。と、とりあえずは当人に逢って見極めようとはるばる京から輿に揺られての長旅に耐えてきたのだ。
とはいえ、噂はあくまでも噂であり、時には必要以上に尾ひれがついて回るものだ。と、とりあえずは当人に逢って見極めようとはるばる京から輿に揺られての長旅に耐えてきたのだ。