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蜜愛~男になった女~
第7章 番外編【櫻の系譜・壱~雪時雨(ゆきしぐれ)~】

到底十五歳とは思えぬ、傲岸な響きの声音で言い放つ。同時に、その手がそろりと伸び、長儀子の脚に触れた。その刹那、
「放して!」
鋭い一喝と共に長儀子は自分の脚に触れた信頼の手を打っていた。
「私は側妾ではございませぬ。白昼からこのようなおふるまいはお止め下さいませ」
上眼遣いに睨むと、信頼が笑い出した。何がおかしいのか、まるで気狂いのように甲高い声で笑い続けるのに、長儀子は身をよじって信頼の腕から滑り降りた。
「放して!」
鋭い一喝と共に長儀子は自分の脚に触れた信頼の手を打っていた。
「私は側妾ではございませぬ。白昼からこのようなおふるまいはお止め下さいませ」
上眼遣いに睨むと、信頼が笑い出した。何がおかしいのか、まるで気狂いのように甲高い声で笑い続けるのに、長儀子は身をよじって信頼の腕から滑り降りた。

