この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蜜愛~男になった女~
第1章 第一部【白桜記】 其の一・山桜

一方で烈しく求めながら、また、その一方で烈しく嫌悪する―、いつも何においても聡一郎に敵うことのなかった信頼の中には、長年のうちに鬱屈した不満が降り積もっていた。
男のくせに、いつまでも色白で、手足もすんなりとして、まるで女の出来損ないのような奴だと聡一郎を内心では蔑み、それでいて、花のように形の良い唇が濡れたように紅いのを見ると、訳もなく身体の芯が疼いて、聡一郎をその場に押し倒し滅茶苦茶にしてやりたいような衝動に駆られた。
男のくせに、いつまでも色白で、手足もすんなりとして、まるで女の出来損ないのような奴だと聡一郎を内心では蔑み、それでいて、花のように形の良い唇が濡れたように紅いのを見ると、訳もなく身体の芯が疼いて、聡一郎をその場に押し倒し滅茶苦茶にしてやりたいような衝動に駆られた。

