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蜜愛~男になった女~
第8章 番外編【櫻の系譜・壱~雪時雨(ゆきしぐれ)~】 弐

彼が通り過ぎた後はさながら爽やかな風が吹き抜けたようで、女たちは皆、その後ろ姿を見送りながら切ない吐息を洩らすのであった。信頼お気に入りのこの若い近習は次期筆頭家老という立場もあいまって、腰元たちにはたいそうな人気であった。
盛綱と聡一郎、この二人の存在は、酒色に溺れる日々にどっぷりと浸かる信頼に迎合するばかりの臣の中にあっては貴重であった。信頼のためにも、このような真に信頼やお家のためを思う家臣がもっと増えれば良いのにと願わずにはおれない。
盛綱と聡一郎、この二人の存在は、酒色に溺れる日々にどっぷりと浸かる信頼に迎合するばかりの臣の中にあっては貴重であった。信頼のためにも、このような真に信頼やお家のためを思う家臣がもっと増えれば良いのにと願わずにはおれない。

