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蜜愛~男になった女~
第12章 番外編【櫻の系譜・参~花水木(はなみずき)~】
信頼は聡一郎といると、まるで自分というものに抑制がきかない。ただ嵐のように荒れ狂い、聡一郎を力の限り抱きしめ、無茶苦茶にしてしまいたいと思う。そんな時、相撲を取ろうと言い出すのは、聡一郎の身体にほんのわずかでも触れていたいからだ。組み伏せた聡一郎の胸に頬を押し付けたまま、その甘い香りに酔いしれていたいと思う。
だが、そんな邪な想いは誰にも知られてはならぬものだった。信頼は烈しい感情をいつも必死に押さえ込んでいるのだ。
だが、そんな邪な想いは誰にも知られてはならぬものだった。信頼は烈しい感情をいつも必死に押さえ込んでいるのだ。