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カクテル好きの男たち
第4章 運転免許返納の男

珠代は、ほとんど一睡もしないで
秀一の帰りを待っていた。

入籍してから
いくらお店が忙しくても
ちゃんと珠代が待つこの家に帰ってきたのに…

スマホに連絡をいれても返信してこない。

『どうしちゃったのかしら?』

まさか、また交通事故?
不安が珠代を責め立てた。

ようやく東の空が明るくなった頃、
家の前に一台のタクシーが停まった。

「ほら、早く降りなさいよ
本当にもう!しゃっきとしなさいよね」

聞き覚えのある婦人の声がした。

「梓ママだわ…!」

珠代の予想した通り
インターホンが鳴って
『おはようござます、起きてますか?
園川です、園川 梓です
お宅の旦那様をお送りしてきました』

急いで玄関を開けると
梓ママに抱きかかえられるように
秀一がフラフラしながら立っていた。

「旦那さん…
昨夜、うちの店で飲みすぎちゃってね
寝てしまって起きないもんだから
そのままお店で寝かしてあげてたの」

心配したでしょ、ごめんなさいね
ほら、奥さまがお待ちかねよ
ちゃんとしなさいな

梓に尻を叩かれて
今度は珠代に体を預けてきた。

「すいません…ご迷惑をおかけしたみたいで…」

秀一を抱きかかえながら
珠代は梓に頭を下げた。

「いいの、いいの、
同じ界隈で店をしているもの同士、
持ちつ持たれつですからね」

じゃあ、私はこれで失礼するわね

梓はそう言うと、そそくさと
待たせてあるタクシーに乗り込んだ。

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