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秘め事は月の輝く夜に、あなたと~後宮華談~
第2章 禁断の恋
 明香が黙り込んでいるのを誤解したらしい。王は小首を傾げながら言った。
「折角の月見の夜を邪魔してしまったかな」
「いいえ。そのようなことはございません」
 明香がなおいっそう頭を下げるのを見、王は視線を頭上に向けた。
「実に見事な月だ」
 しばし月を眺めていたかと思うと、王は明香の傍に転がっていた紙切れを手に取る。
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