パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第4章 心のゆくえ

主上に御子がなきままでは、最悪の場合、王室の血統そのものが絶えてしまうゆえ。主上が崔内官を呼び寄せ、こう仰せになったそうだ」
―孫尚宮を中殿に迎えたいが、いかがなものであろうか。
　真面目なことで知られる崔内官は、この時、我が耳を疑い、次いで、自分が正気かどうかを疑ったという。
　王がどこまでも真剣すぎるほど真剣なのを知り、崔内官はむろんのこと、心から諫めた。