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秘め事は月の輝く夜に、あなたと~後宮華談~
第4章 心のゆくえ
 想いを遂げることが叶わなくても、せめて、ずっとこの男の傍にいて、その成長を見守りたい。明香は切に願うのだった。
「どうかしたのか?」
 明香は王の声に、我に返った。
 王が怪訝そうな表情でこちらを見つめている。まさか見惚(みと)れていたとは言えず、明香は小さく首を振った。
 眼の前に盃が差し出され、明香は王の顔をまじまじと見た。
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