パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第4章 躾

「痛っ」

「今、なんて言った？」


和隠は何に宗高の機嫌が悪くなったのかわからなくて身を竦ませるが、一瞬痛みで顔を歪ませた政安は、表情を歪ませ笑いながら政安は言う。


「和隠ちゃん……そう言ったけど、それの事？」

「馴れ馴れしく呼ぶな」

「……でも、ここにその子置いておくなら名前くらい呼ぶじゃん、一緒に暮らす訳だし……ダメ？」

「……あぁ、お前は和隠と接触するな」

「……わかった」


すんなりと引き下がる政安の言葉に和隠が絶望を感じるのは当たり前のことだった。

ここに居たら壊れる。
だから逃げ出そうと言ってくれた言葉に、かすかな希望を持っていた和隠だったから余計に傷付いたのだ。