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再会は一条戻橋
第2章 出会った男は・・・
その後、四条河原町までバスで移動し、錦市場をぶらつき、途中で抹茶あんみつを食べながら一休みした。
それにしても・・あんなによく似た人間って、いるんだ、と私は梨田優の顔を思い出しながら抹茶アイスをすくった。
世の中には自分に似た人間が3人いる、とはよく言うけれど、あくまでもそれは
似ている、というレベル。梨田優はそのレベルをはるかに超え、陽一そのものだ。
違うところといったら、あんな憎まれ口をたたかなかった、ということくらい。
・・なんか、会いたいなぁ、陽一に・・
正直に言えば、優に出会うまで陽一の事は忘れていたのだが、これをきっかけに
彼を思いだしたこともまた、なにかの縁なのかもしれない、なんて感じた。