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再会は一条戻橋
第2章 出会った男は・・・
「あの、よかったらこのあとご飯に付き合ってくれません?せっかくこうして
 知り合って、おまけに案内までしてもらったんだから、お礼がてら、どうでしょう?」

男は一瞬黙り込んだが、橋を見つめたまま返事をくれた。
いいよ、と。

「じゃあ後で連絡してよ。まだいろいろ見て回るんだろ?」

「わかった、じゃあ・・今まだ4時半だから・・6時半くらいに連絡します」

そう言って私は、彼と携帯番号を交換した。

「オレもう少しここにいるから。バス停、このすぐ上だから。じゃあまた」

男は川べりで私を見送った。
階段を上りおえて振り返ると、梨田優と名乗った男は微動だにせず私を見つめていた。



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