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<インランランドで淫乱体験>「私んちは淫乱家族」―続編の2
第15章 シアタールーム(A)

宇宙ステーションに到着すると蛇腹が延びて、ピタリと接着してドアが開くと、ロボットが現れてステーション内へと案内されます。
酸素も重力も地球と同じに保たれているので、浮いて漂うようなこともなく、あたかもカプセルホテルの通路を歩いているような風景です。
カプセルナンバー<1>の部屋に案内されたカップルは、ベッドに横になるよりも前に、早く無重力空間に出たくてウズウズしています。
部屋の机の上には、バニーのカチューシャ型ヘッドホンが2つ置かれています。
バニーの長い耳の部分に固形酸素が埋め込まれ、宇宙空間でも自由に会話ができる操舵装置なのです。
「さあさあ、モモちゃん、さっそくこのカチューシャを着けて外に出て、無重力空間でアレをしようよ。童貞の僕が、君の処女を奪ってあげよう」
「まあ、先生ったら、童貞とか処女だなんて、うふふ。じゃあ私、白衣もブラもパンティも脱ぎ捨てて、純白のシルクのネグリジェに着替えようかな。処女になり切って……うふふ」
「ようし、じゃあ僕も、穴開きブリーフに穿き替えよう」
カプセルの丸い窓から見える宇宙空間は、潜水艇から見える海中の、マリンブルーの景色のようです。
二人は頭にカチューシャを装着して、カプセルのドアを開いて水中を泳ぐように外に出ると、そこは、天も地も、右も左も無い360度の星空です。
小学生か中学生の頃に見たプラネタリウムとただ一つ違うのは、青い地球が見えることです。

