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幼なじみのフヒト君
第2章 夜のお散歩

コッコッ
部屋の窓を叩く音がして、カーテンを開ける。
笑顔の不日人がいた。
「まーいちゃん」
「どうしたの?」
時間はすでに真夜中。
勉強していたわたしは、伸びをしながら窓を開けて聞いた。
「うん。夜のお散歩しない?」
ニコニコと不日人が誘ってくる。
わたしは怪訝な表情で
「また…なんかあったの?」
と尋ねた。
夜のお散歩
小学生の頃にある事が切っ掛けで二人で始めた。
引っ越して来た不日人と直ぐに仲良くなったわたしは、よく不日人の家にも遊びに行っていた。
不日人が特殊な性格の持ち主だったのも直ぐに慣れ、二人であれこれやったものだ。
勉強やスポーツが出来る子は、学校では人気もでる。
だが、大人しい…いや、寧ろ暗い感じのある不日人の人気は直ぐに嫉妬へと変わっていった。
陰湿なイジメがちょくちょく行われるようになったのだ。

