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幼なじみのフヒト君
第3章 想い
わたしの危惧していた気まずさもなく、普段と変わらずマッタリと毎日を過ごしていた。
いつものように、不日人はベッドで携帯を見ており、わたしはベッドにもたれて本を読んでいた。
―まだ、あのサイト見てるんだ。
いつか悪友の咲が不日人に教えた『官能小説』のサイトである。
年頃の男の子だから、興味があるのは解るが変な知識をつけないでほしいものだ。
ノーマルだけでなく、マニアックな話もあるだけにわたしはヒヤヒヤだった。
“夜のお散歩”以来自分の気持ちに気付いてしまったわたしは、不日人がその『官能小説』を試そうというときが怖かった。
―わたし以外だったら…
そうなったとき、わたしは今までと変わらずに居られるのだろうか。