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幼なじみのフヒト君
第3章 想い
「んぐ」
そんなことを考えていた時、不意に不日人が後ろからわたしに抱きついてきた。
「どうしたの?なんか、不安な顔してるよ?」
頬に不日人の吐息がかかる。
ただそれだけで顔に熱が集まった。
「なんにもないよ。」
緩く微笑み横目で不日人を見る。
ゆっくりと身を乗り出して、不日人の唇がわたしの唇の端にふれた。
「舞ちゃん。僕はずっとここに居るよ?舞ちゃんの隣に居るよ?」
唇が触れたまま、優しい声で囁いた。
「不日人…」
なんだか、ジワリと胸が熱くなった。
思わず振り返り、不日人に抱きつく。
不日人はわたしの背中を何度も擦りながら耳元で優しく言う。
「僕は舞ちゃんの横にずっと居るよ。」