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幼なじみのフヒト君
第3章 想い

「え?」
なんだか、寂しさと怒りがふつふつと沸き上がってきた。
さっきのは、イったというやつだ。
そして、大好きな不日人と一つに繋がった。
なのに、一回入っただけで止めようというのだ。
まるで、自分を否定されたような気分になった。
文句を言おうと口を開きかけたとき、不日人は熱を帯びた目をしたままポツリと呟いた。
「ゴム…ないんだ…」
そして息をふっと吐くと
「勢いで入れちゃったけど…やっぱ、そこはちゃんと…ね…」
罰の悪そうな表情で微かに笑った。
ああ、なんて恥ずかしい。
不日人はきちんとわたしを考えて、頑張って我慢している。
なのにわたしは、途中で止められた事に憤慨した。
未完成なセックスではあるけれど、初めてが不日人でよかったと思った。
「ありがとう。」
不日人を抱き締め、心からからの感謝を口にした。

