この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛してるなんていらない
第10章 失踪
私たちは買い物を終え、近くのカフェに入った。
コーヒーを飲みながら、百合が言う。
「あれ、咲に超似合ってた。」
「ほんと?ありがと。よかった」
「どっかいくの?」
「えっ..あーうん。洋一さんと明日..」
「洋一..ああ、あのホモの。」
「ホモじゃなかった。」
「は!?本気で聞いたの!?」
百合は話の流れを説明すると、爆笑していた。
「あんたって..ほんと意外と抜けてるわよね~てゆうか真面目すぎとゆうか..」
「うるさいなーもう!百合があんなこと真顔で言うからでしょ!」
「いや、冗談に決まってるじゃない。」
「..まったく....」
ククク、と笑う百合に呆れる。
「しかし、あんたそういうがっつりしたデート初めてなんじゃない?」
「....」
「なに、緊張してんの?」
「うっうるさい!そんなんじゃ..」
「ほほ~うい奴よの~お主は。」
「ふんっ。」