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愛してるなんていらない
第11章 親子
「本当にありがと..迷惑かけてごめん..」
「咲、俺も悪かった。ちゃんと俺が..」
私と叔父を見ていた百合が口を開いた。
「咲、見つかったんだからもういいじゃない。叔父様も、そんなに自分を責めることはないと思います。」
いつものようにはっきり言うと、私、佐藤さんに頼んでコーヒー入れてきます、と言って居間を出て行った。
「あの子は何ていうか..潔い子だね。」
気圧されている叔父に、私は笑ってしまった。
「いつもあんな感じなの。」
「いい友達を持ったな。」
「うん。」
そして私たちは少し黙った。