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愛してるなんていらない
第11章 親子
きっといつものやり取りなのだろう。
すらすらと答えていた。
「そうね。じゃあ、失礼しますね。」
そういうと佐藤さんに連れられ居間に戻ろうとした。
「じゃあ叔父さん、私たちも帰るね!」
「あぁ。」
百合を促し玄関を出ようとした。すると
「咲、いってらっしゃい。」
後ろを振り返ると母がこちらを見ていた。
「....うん、ママ、また来るから!いってきます。」
私は笑っていうと頭をちょこっと下げた百合と家をでた。
「最後、記憶戻ったのかしら?」
百合に、頭を振って答える。
「断片的に繋がったり繋がらなかったりじゃないかな。」
「....」