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愛してるなんていらない
第11章 親子
私たちは電車を乗り継ぎ、新幹線の切符を買うとホームに立った。
昨日買った荷物が重い。
(ん?荷物....?)
「....あぁ!」
「な、なに!」
百合が驚いて肩をビクッとさせた。
「洋一さんに連絡してない!」
「あ、本当だ。電話しな!」
私は携帯を出してすぐに電話した。
(昼前に迎えに来るって言ってた様な..)
時計を見ると10時を回ったとこだった。
『..もしもし咲ちゃん?』
『洋一さん、すみません今どこですか?』
『どこって..用事済ませてから君のマンションに向かおうと....』
『あ..今、実は実家の方にきてて..』
『え?』
『色々、あって....』
『何時頃着きそう?』