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愛してるなんていらない
第2章 静寂
行為が終わり、近くにあるタオルで彼が私のお腹をさっさと拭いて
そのまま二人でベッドで抱き合う。

(この瞬間が好き....)

いつものように私は
ぴったりと厚い胸板に耳をつけ、
鼓動をきく。
彼の手は優しく私の頭を撫でている。

「....」

心地よさを感じていると、ごそごそ動いて私の顔を覗き込むようにして言った。

「昨日ごめんな、夜....サークルの飲み会でさ..」

「あぁ、うん、いいよ。」

私がいうと、ふぅ..息をつく。
「お前さ....」

「....」

「俺と付き合えよ。昨日のドタキャンって、前言ってた彼女持ちの奴だろ?」

「うん。」

「そいつのこと好きなの?」

「別に。」

「じゃあ....」
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